1941年福岡県嘉穂郡生まれ。伊万里農林高校畜産科卒。
特定非営利活動法人伊万里はちがめプラン理事長。
佐賀大学農学部客員研究員。
環境カウンセラー(環境省認定)
佐賀県環境サポーター(地球温暖化防止活動推進員)
全国各地の自治体が抱えるごみ問題を解決するため、各種団体・事業者(農家)・行政・市民・大学等が、協働して「ごみ減量」と
いう課題に取り組み、資源循環型社会構築を目指した生ごみや廃食油その他有機性一般廃棄物の資源化・リサイクル活動を行い、
食資源循環のプロトタイプを社会に示すとともに、素晴らしい現在の地球環境を守り、未来の子供たちへ手渡すことを目的に活動を行っています。
生ごみ分別回収協力事業所71軒、一般家庭生ごみステーション27ケ所(250世帯)の協力によって、1日約2トンの生ごみを回収。100日以上かけてゆっくり熟成させ、微生物を多く含んだ良質な堆肥約800kg/日を生産しています。生産した堆肥は「はちがめ堆肥」というブランド名で地元農家へ販売するほか、はちがめプラン農産物直販所“風道”や市内のレストラン・道の駅・駅の観光案内所などでも家庭ガーデニング用として販売されています。
地元農家の協力を得て、休耕地に「はちがめ堆肥」を施し、菜の花を栽培。春に菜の花の景観を楽しんだ後、安心・安全な菜種油を生産して、飲食店や市民などに提供しています。廃食油は回収後、菜の花エコハウスで廃食油ディーゼル燃料(BDF)に精製。クリーンなバイオマス燃料としてディーゼル自動車等に活用します。菜種の収穫や菜の花の移植作業には多くの市民や小中高校生が参加。恒例のボランティア行事として知られるようになりました。
環境教育の一環として、小中高校で生ごみ堆肥化や菜の花プロジェクトの出前授業を行ったり、市民向けに環境学習会などを開催しています。各地で開催される省エネ・新エネビジョン、バイオマス資源の利活用・食資源循環でのまちづくり等の会議や講演に、講師として招かれるケースも多く、また堆肥化実験プラントへの視察研修が絶えないことから、マニュアルテキスト化を進め、全国各地へはちがめプランのノウハウや技術の支援も始めました。
“生きている化石”といわれるカブトガニは、 伊万里地方の方言で 「はちがめ」と呼ばれています。 2億年前から現在と変わらぬ姿で生き続けるカブトガニのように、 この活動が末永く続くように、また日本最大級のカブトガニ産卵地である伊万里湾を、 美しい状態で子ども達へ手渡したいという願いを込めて、 この活動を「伊万里はちがめプラン」と名づけました。