100日以上かけて生ごみを良質な堆肥へ

1日に約2トンの生ごみを受け入れ、約100日かけて0.8トンの堆肥をつくります。徹底した温度管理と水分調整で、微生物の力を最大限に使って生ごみを完全発酵させた良質の堆肥です。炭素、窒素、カリウムなどのバランスが良く、農家はもちろん、家庭菜園やガーデニングをされる方からも喜ばれています。生ごみなど有機性残渣を原料に約100日かけて醗酵させると、熟成有機堆肥になり、土壌に力がつくばかりでなく、環境にも安全な作物作りができます。

生ごみの回収
毎日3回、2台の車で市内の生ごみステーションや食品関連事業所から生ごみをトラックで回収しています。年中無休の作業です。※各生ごみステーションは週3回のペースで回収

生ごみにビニールなどが混じっていないかチェックをしたり、できるだけ事前に水切りをして水分を少なくしておくことが大事です。

※生ごみステーション:市内30か所

※協力事業所:71事業所



1. 混合(1日目)

初期発酵ヤードで、回収した生ごみに、はちがめ菌を混合。もみ殻・鉋屑なども加えて、水分含有率を60%程度に調整します。

※はちがめ菌:もともと伊万里の土の中にいた微生物を、伊万里はちがめプランが培養して作った生ごみの分解能力が高い微生物のこと。堆肥1g中に放線菌など約6000億個の細菌が生きています。(佐賀大学調べ)


2.初期醗酵(2日~6日目)

毎日切り返して空気と混ぜあわせ、発酵を促します。空気にふれると温度は一気に75℃近くまで上昇します。微生物の働きが活発になり生ごみの分解が進みます。

※切り返し:発行しているたい肥を取り崩し、混ぜ返してまた積みなおす作業のこと。


3.レーン投入(7日)

生ごみ回収から約1週間後、初期発酵したたい肥を、レーン式自走醗酵マシンに移動させます。

 


4.中期醗酵(7日~40日目) 

自走マシンは1日1m前進。毎日少しずつ回転させながら攪拌し、じっくりと良いたい肥を作っていきます。マシンは1日1m前進。温度はほぼ72℃を維持。

※高温のため堆肥中の種子やうじ虫、大腸菌、サルモネラ菌などもこの時点で死滅します。


5.ふるいかけ(40日目)  

ふるいにかけ、分解できなかった木の枝や魚の骨などを取り除き、初期醗酵ヤードへ戻します。

※中学生も時々手伝いに来てくれます。


6.熟成 

ふるいにかけた堆肥は熟成棟で、約60日間、15日ごとに切り返しながら熟成させます。この時の温度は約72℃くらいです。



はちがめたい肥の完成

熟成したたい肥をはちがめたい肥として販売します。佐世保、竹尾、有田、多久、佐賀などの農家でうわさが拡がり、購入者が増えて、知名度も高まっています。

販売しているところ

●風道

●とき里

●ドライブイン鳥